【ネタバレ注意】人狼サバイバル 神出鬼没!100億円の人狼ゲーム(下) 考察

待ちわびた下巻。発売日の翌日にAmazonから届いてすぐに読んだ。
いよいよ100億円の人狼ゲームが決着。

以下、ネタバレ注意

















上巻時点での予想は半分程度の的中か。役職予想はそんなに的中というわけではなかったけど、推理の筋は悪くなかったと思う。

ハヤトが蘇ってこないのは予想外だった。まさかの今後は主役交代?ハヤトもウサギも大きな見どころなしで退場というのは、さすがに予想できなかった。ハヤトはヒントを残しはしたけど。

マシラの動きが正直意味が分からなくて、読んで疑問を持つ人も多いように思う。僕の予想としては、、、
前提として、最終日昼間のスコラによるグレー襲撃は、グレーを狭めてしまうので悪手である。白確のツバメを襲撃するか、2人を射程に収めた上でグレーを襲撃するか、どちらかしか得をしない。マシラはそう思ったから、クリオネに安易に近づいたのではないか。襲撃してくれたらむしろラッキーみたいな感じで。でもコウモリが視界に入っているので、スコラの射程を考えると連続襲撃のリスクがあり、微妙ではある。僕ならクリオネとコウモリの両方が近くにいることが分かった時点で逃げる。
あるいはどうやったのかは明かされてないけど、巧みな話術でマシラがクリオネにとって都合の良い行動をとらされたか。ハヤトはクリオネにしてやられたことになっているので、よく分からないけどクリオネはきっと凄いんだろう。こっちの理由の方がそれっぽいな。

赤ずきんが蘇る描写は挿絵も含めて非常に良かった。魔女の時も思ったけど、通常は人が減っていくだけの人狼ゲームで、蘇るというイベントはドラマチックだ。ツバメが蘇ったのは予想外すぎてほんとビビった。コウモリのアレといい、女の子だけにしたかったのかな。

叙述トリックを2種類使い、ダイイングメッセージも使ったということで、作者は本格ミステリー好きに違いない。好みど真ん中なので、今後も新作を楽しみにしている。